TOEICで800点取りたい!英語が話せるようになりたい!
と思ってはいても、学習が続かない。かつての私もそうでした。
なぜか。英語学習の目的や、目標の期限を曖昧にしていたから。
決めたことが続かない人はまず、目的・目標・期限を明確に設定しましょう。
目的・目標・期限の位置関係を整理
目的:目標を達成した先にあるもの
目標:目的を達成するための手段
期限:目的や目標をいつまでに達成するか
文字だとよくわからないので、山登りを例に説明しましょう。
あなたは壮大な景色を見たいと思いました。日頃の疲れや鬱憤を晴らし、リラックスするために。
そこで、富士山に登ることに。ただ、登山初心者のあなたはいきなり富士山には登れません。
ちょうど半年後くらいが登山シーズンということもあり、それまでに富士山を登るために必要なこと(体力だったり装備だったり、知識だったり)を調べ、準備をしようと決めました。
はい、どうでしょう。先ほどの目的・目標・期限と照らし合わせるとイメージが湧くのではないでしょうか。
目的:壮大な景色を見たい/日頃の疲れや鬱憤を晴らしリラックスしたい
目標:富士山(3,776m)に登る
期限:半年後(この期限設定は悪い例だが、ここでは割愛。詳しく知りたい方はこの記事へ>>)
目的が自分にもたらす恩恵を考える
よくありがちなのが、目標だけ立てて目的をおざなりにすること。
たとえば、登山初心者が富士山に登りたい!という目標を立てたとします。
富士登山は登山初心者からすると相当チャレンジングで、調べてみるとざっとこんな感じ。
・1泊2日かかる
・12時間歩く(キツすぎ)
・高山病リスクあり(特に「弾丸登山」という充分な休息を取らずに一気に登頂する登山はかなり危ない)
・装備品が多い
・装備品を入れるバックパックも必然的に重くなる
・雨が降る可能性あり(山は天気が変わりやすい)
・まずは他の山に登って山登りに慣れたほうが良い
なかなかハードですよね。
私も富士山に登りたい!と思ったことは幾度となくありますが、その度に心が折れています。
理由は、明確な目的がなく「なんとなく日本人だし富士山に登ってみたい。だから富士山に登るんだ」という程度だから。そう、富士山に登る目的と、登ったことで得られる恩恵を明確にイメージできてないんです。
英語もおなじ。「なんとなくTOEICスコアが高いと良さそうだから」「英語ができるって思われたい」など、TOEICスコアをあげた先に得られる自分への報酬を明確にイメージできてないと、頑張れずにどこかのタイミングで挫折します。必ず。
明確な目的がなく得られる恩恵もとくに考えず目標を達成できる人は、とにかく行動力がある人か限りなく時間に余裕があり暇を持て余している人、もしくはその両方でしょう。
理想は目的→目標→期限の順番で決める
富士山の例でいえば「富士山に登りたい目的」を設定するのが大事なように、英語学習においても「なぜTOEICスコアをあげたいのか」「高いスコアを取ることでどのような恩恵があるのか」をまずは考えて決める/設定する必要があります。
目的・目標・期限をそれぞれ決める理想の順番は、まず目的。
そのつぎに目的達成の手段として目標を設定し、あわせて期限を決めるのが良いです。
でないと、目標がひとり歩きしてしまい「なんでやらなきゃいけないんだっけ?」「これやってて意味あるのか?」という疑問が生まれ、結果として学習が継続できなくなります。
強固なブレない目的を設定することで、目標に向けた毎日の学習がモチベーション高く続けられます。
目標はできるだけ断定・定量で設定
「TOEICスコア800点くらい取りたい」や「700〜800点ほしい」のような、バッファのある曖昧な目標設定はいますぐやめましょう。
「800点を取りたい」もNG。願望を含んだ目標はだいたい達成できません。
「800点を取る」これが最も良いです。
バッファがなく定量的で断定的な(〇〇したいではなく〇〇する)表現で設定すると、目標を達成するイメージが湧きやすくなります。
目標に対してバッファをもたせたり、願望を含むのは必ずやめましょう。
期限設定の前にAs IsとTo Beのギャップを把握
目標の達成には期限設定(いつまでに達成するかの設定)が欠かせません。
期限を設定しないのは、目標を達成しようという気持ちがない、ある種「達成できれば良いや」という願望に近いです。
ただ、テキトーに「まあだいたい半年後かな」などと期限を設定するのでは意味がありません。
現実的で達成可能な期限を設定するためには、目標と現状のギャップを適切に把握する必要があります。
TOEICスコアでいえば、TOEIC300点の人が800点を目指す場合は約750時間の学習時間が必要と言われています。
テキトーに「半年後」と決めていた場合、1日の必要学習時間はどれくらいか。
半年を30日×6ヶ月で180日とした場合、4時間強の学習時間が1日あたり必要という計算です。
現実的でしょうか。
目標を定量的に決めたとしても、期限の設定が極めて非現実的だと「こんなに学習しているのに思ったよりも伸びない」となりモチベーションが下がって学習をやめてしまいかねないですよね。
期限を設定する際には、自分の現在の立ち位置と目標としている位置とのギャップがどれくらいあるのかを可能な限り定量的に把握し、そのギャップを埋めるための期間はどれくらいが妥当かを判断しましょう。