学習時間がなかなか確保できないな…
英語を学習しようとすると、時間の確保に苦労することありませんか?
仕事やプライベートの予定とどうしても折り合いがつかなくて英語学習はおろそかになりがちですよね。
しかし、英語力の向上は【効率性】✕【継続量】で成り立ちます。
つまりいかに効率よく学習し、毎日継続して時間を確保できるかで英語力の伸びは決まるということ。
特に【継続量】に関しては、土日だけまとめて平日分もやる!ではなく、スポーツと同じように毎日決められた時間を学習していくことがもっとも効果的です。
そこで今回は、英語学習を毎日継続して行えるよう習慣化するためのポイントをお伝えします。
習慣化するための3つの要素
習慣化には要素があります。ただ毎日がむしゃらに勉強していれば自然に習慣化できる、と言うわけではありません。まずは習慣化するための3つの要素について説明します。
- トリガー:引き金になるもの
- ルーティン:トリガーによって引き起こされる行動
- 報酬:ルーティンによって得られた成果
それぞれ見ていきましょう。
トリガー:引き金になるもの
起床時に目覚まし時計やスマートフォンのアラーム機能を使用している方は多いと思います。理由は、目を覚ますためですよね。
このような、ある動作を開始するきっかけになるものをトリガーといいます。
トリガーは、場所、時間、心理状態、自分以外の人物、直前の行動の5種類あるといわれています。お酒が飲みたくなるトリガーを例にあげてみます。
- 場所:帰り道にあるコンビニ
- 時間:仕事が終わった夜
- 心理状態:残業続きでストレス
- 自分以外の人物:素敵な人とデート、久しぶりの同窓会
- 直前の行動:運動で汗を流した、温泉に入った
このトリガーを英語学習に応用しましょう。
いま習慣ができていないということは英語学習のトリガーがないもしくは少ないということです。まずはトリガーを意識的に作っていく必要があります。
以下に、英語学習のトリガーの例を項目別にあげてみました。
- 場所:ソファにすわったら学習をする
- 時間:朝の6時に学習をする
- 心理状態:スマートフォンをさわりたいなと思ったら学習をする
- 自分以外の人物:YouTubeなど動画を1本見たあとに学習をする
- 直前の行動:朝起きてコーヒーを飲んだら学習をする
毎日のルーティン、とくに無意識的におこなっていることを探し、英語学習のトリガーにしましょう。
そうすることで、意思の力に頼ることなくスムーズに学習に入っていくことができます。
ルーティン:トリガーによって引き起こされる行動
ご飯を食べたら歯磨きをする、シャワーを浴びたらドライヤーで髪を乾かすなど、トリガー(ご飯を食べる、シャワーを浴びる)によって引き起こされる行動のこと。
この記事を読んでいるあなたの場合は、ルーティンにしたいのは英語学習ということになります。
報酬:ルーティンによって得られた成果
報酬は大きく2つに分けられます。
報酬の種類
- 短期的報酬
- 長期的報酬
英語学習の短期的報酬としては、例えば英単語を10個覚えた!という達成感。
長期的報酬としては、年収アップや英語話者とのコミュニケーションなどがあげられます。
ところで、人は『眼の前の報酬を過大評価し、将来にある報酬や罰則を過小評価してしまう』性質があります。
英語ができれば将来的には大きな報酬となるけど、いま眼の前にあること、例えばテレビを見てくつろぐことのほうが魅力的に思えてしまうというわけです。
対処法として【ご褒美を設定】しましょう。
3時間英語学習ができたら30分だけYouTubeをみる、1ヶ月英語学習を継続できたらほしかった物を買うなど、ご褒美を設定して上記の性質をうまく利用して学習を継続していきたいですね。
自分の性格に合った習慣化をする-4つのタイプ分類-
習慣をつくるとは、自分に何かを期待することでもあります。
そのため、期待にどう自分が反応するかを理解することで、より自分に合った形での習慣づくりが可能になります。
期待の種類
- 外部からの期待:設定された締切、社内ルールなど
- 自分からの期待:筋トレする決意、年内の目標など
人はこの2つの期待に対してどのように反応するかで4つのタイプに分類できます。
4つのタイプ
- アップホルダー(約束を守る)
- クエスチョナー(疑問をもつ)
- オブライジャー(義務を果たす)
- レブル(抵抗する)
自分のタイプはどれか、それぞれのタイプにあった方法で習慣化していかないとどこかでつまづいてしまいます。まずは自分のタイプがどれかをしっかりと把握しましょう。
ここからは、タイプごとの詳しい解説をしていきます。
アップホルダー
アップホルダーは「約束を守る人」と呼ばれています。
特徴と強み
外から課される期待と自分で課す期待の両方に進んで応えようとします。
もっとも習慣化がしやすく、適切な学習計画、効率的な学習方法がわかれば着実にこなしていけるタイプです。
弱み
何を期待されているかがわからない状況や、守るべきルールが存在しない状況は苦手。
賞賛を求めて行動するところや苦労を買って出るところ、やみくもにルールを守ろうとするところもあるので臨機応変に対応できない場合があります。
クエスチョナー
クエスチョナーは「疑問をもつ人」と呼ばれています。
特徴と強み
あらゆる期待を疑問視し、自分で正当だと判断した期待にだけ応えようとするタイプ。
このタイプが期待に応えるのは、理由や理論に納得できたときや、公正だと感じたときだけです。「ルールのためのルール」に抵抗を覚えやすいということがあげられます。
学習の目的や想定される結果をあらかじめ決めておくと学習が継続しやすいです。
弱み
クエスチョナーにとっては「納得すること」が非常に大事なので、納得しないと前に進めない傾向があります。
オブライジャー
オブライジャーは「義務を果たす人」と呼ばれています。
特徴や強み
外からの期待には進んで応えますが、自分で課す期待にはうまく応えられないタイプ。
特徴としては、自分を犠牲にしても周囲に貢献するということがあげられます。オブライジャーが習慣を形成する場合は、外から課される責任が重要な要素となります。
弱み
他人の力を借りないと前に進めません。
たとえば、家族や友人などに英語学習を宣言しておき、定期的に声をかけてもらうと「やらなければ」と思う傾向が強いです。
レブル
レぶルは「抵抗する人」と呼ばれています。
特徴や強み
独自のやり方で自らの目標を達成しようとするタイプ。
期待を課してくる相手に関係なく、あらゆる期待に反発します。
自分で選び、自由に行動することを望んでおり、統制を嫌い、ルールや期待を無視することを楽しいと感じる傾向があります。
弱み
習慣化を極端に嫌うため、4タイプのなかで最も英語学習に向かない。
レブルのかたは以下の記事をあわせて読んでみましょう。
英語学習の習慣化を目指してみよう
【習慣化する3つの要素】そして【性格に応じた習慣化】の2つの軸から英語学習を考えることで、日々の生活のなかに小さなプロセスを組み込みやすくなり学習へのハードルが下がっていきます。
まずは3つの要素を洗い出し、自分のトリガー/ルーティン/報酬を決めることから始めてみましょう。