銀のフレーズがTOEICの単語学習に良いってきくけど…金のフレーズとどう違うんだろ。
TOEICスコアによってどちらか選ぼう!
現在のスコアが500点未満なら銀のフレーズ。500点以上なら金のフレーズを学習しよう!
『金のフレーズ』の弟分である『銀のフレーズ(以下:銀フレ)』は、英語コーチの私も強くおすすめする一冊。
とくにTOEIC500点未満の初心者に最適な単語帳です。
この記事では、銀フレの使い方や効率の良い進め方などを中心に、1000単語を1ヶ月で覚える具体的な方法も交えて解説していきます。
- TOEICフレンドリーな設計で初心者も取り組みやすい
- TOEIC500点以上の人は金フレを使おう
→『金フレの記事はこちらをクリック』 - 音声やアプリでより効果的な学習ができる
無料で音声をきく方法やアプリの具体的な使い方もすべて解説しています。
つまずきがちな単語学習を楽しく効果的に進めていき、TOEICで高スコアをとりましょう!
銀のフレーズがTOEIC学習に最適な理由と注意点
銀フレの効果的な使い方を解説する前に、『なぜ銀フレがTOEIC初心者に最適な単語帳なのか』を詳しくお話しします。
読み飛ばそーっと
と思った方は要注意。
なにかを始めるとき、それを「なぜやるのか」という根拠を知っているのとそうでないのでは、継続へのモチベーションにかなり差がでてきます。
目標スコアを達成するためにも、銀フレがTOEIC初心者に最適な理由を確認しましょう。
理由は以下の4つ。
- TOEICテストにでてくる頻出単語が収録されている
- TOEIC頻出の部署/職業名や定型表現・多義語も収録されている
- 基礎から発展までレベル別にわかれており勉強しやすい
- 見開きページの左に単語、右にフレーズがあり覚えやすい
- 【注意】TOEIC中級者には向かない→金フレをやろう
それぞれ詳しく解説していきます。
TOEICテストにでてくる頻出単語が収録されている
銀フレは、以下の4項目をもとに作成された単語帳です。
つまり、『TOEICテスト本番で頻出する単語だけを集めました』ということ。
じつは銀フレ掲載単語の約半数が、金フレと同じです。
しかし読者が銀フレを終えたあと金フレに移れるよう、銀フレと金フレのフレーズに重複はありません。
読者目線すぎる単語帳といえます。
また、銀フレは【フレーズで単語を覚える】というコンセプトで、書いてあるフレーズが「ほぼそのまんま」TOEICテスト本番にでてくるという完璧さ。
つまり、フレーズを覚えてしまえば、単語のみならずリスニングやリーディング対策にも直結するというわけです。
頻出単語を覚えられるのはもちろん、フレーズを覚えればそのままTOEIC対策ができるのは銀フレ最大のメリットでしょう。
TOEIC頻出の部署/職業名や定型表現・多義語も収録されている
2つめの魅力は「Supplement」、いわゆるおまけです。
銀フレは1〜4章までありますが、各章のおわりにTOEIC頻出の部署/職業名や定型表現・多義語などが収録されています↓
TOEICテストで『難しいな』と感じる要因のひとつが、TOEIC特有のビジネス英語。
日常会話の単語すらままならないのに、ビジネスなんて無理…
TOEICテスト本番のハードルを下げるために、銀フレには頻出単語とは別に「おまけ」という形で部署/職業名や定型表現・多義語が収録されています。
単語以外も充実しており、かゆい所に手が届く
【TOEIC専用】を謳う単語帳のほとんどは、銀フレが掲載してくれている重要表現を掲載していなかったり、頻出単語とごちゃ混ぜに掲載しておりかなり覚えにくいです。
基礎から発展までレベル別にわかれており勉強しやすい
銀フレは本当に勉強がしやすい。そう思う理由のひとつが、レベル別の単語収録。
基礎/頻出/必須/発展の4つに分かれています。
単語学習いちばんの敵はモチベーションの低下ですよね。
区切りがないと、終わりがみえなくて学習を続けるのがつらい…
しかし銀フレなら、まずは基礎の400語。そのあと頻出…のように段階ごとの学習が可能なので、モチベーションを維持しながら学習を続けられます。
見開きページの左に単語、右にフレーズがあり覚えやすい
銀フレを見開きでみると、下の画像のようになります。左にフレーズ、右に単語がありますよね。
フレーズ→単語の順番で学習をする設計になっています。
『英単語の正しい覚え方|英語コーチが教える効率的な学習方法』でも述べていますが、英単語を覚えるときのポイントに【身近なものとリンクさせる】というのがあります。
英単語を覚えるときは、その単語がどのようなシーンで使われるかをイメージしようねということです。
英単語←→日本語の対だけで覚えても、使える英単語にはなりません。
リスニングやリーディングで『あ、この単語。知ってるけど…』のように考えてしまうと、音声や英文の理解に時間がかかってしまいますよね。
TOEICは時間との勝負なので、いかに単語をすばやく処理できるかがとても大事。
そのためには、使える英単語のインプットが欠かせません。
銀フレの見開きページは、英単語の使われるシーンがフレーズを通してわかり、日本語の意味も瞬時に覚えられる設計になっています。
まさに使える英単語をそのままインプットできるというわけです。
【注意】TOEIC中級者には向かない→金フレをやろう
銀フレには一点だけ注意点があります。
冒頭でも述べましたが、銀フレはTOEIC300〜500点台の方を対象にした単語帳。
なので、TOEIC500点以上の人には銀フレは簡単すぎて向いていません。
銀フレのつぎは、金フレをやりましょう。
参考:『金のフレーズの効果的な使い方!初心者には向いてない?アプリや音声を活用しよう』
もしあなたが『TOEICを受けたことがないから自分のレベルがわからない』『前にTOEICを受けたのは半年以上前…』という場合、下のリンクから基本単語200をチェックしてみてください。
『TOEIC 基本単語200のファイルはこちらをクリック(PDF)』
半分以上わかった場合、基本単語のインプットは問題ないと考えられるので、銀フレの兄貴分である「金フレ」から学習することをおすすめします。
参考:『金のフレーズの効果的な使い方!初心者には向いてない?アプリや音声を活用しよう』
銀フレの効果的な使い方をステップごとに詳しく解説
銀フレがTOEIC学習に最適な理由がわかりました。
つぎは、効果的な銀フレの使い方を具体的に解説していきます。
銀フレに限らずですが、単語を覚えるときのポイントは以下の3つ。
・高い回転率を意識する
・単語のイメージをつかむ
・フレーズ(コロケーション)と単語を発音する
この3つは全て『なんとなくそうした方が良さそうだから』というわけではなく、科学的な根拠に基づいた絶対に守ってほしいポイントです。
ではポイントをふまえた上で、具体的なやり方を解説していきます。
STEP0:1週間に学習する単語数を決める
学習前の準備として、1週間に学習する単語の数を決めましょう。
なぜ1週間なのかというと、ひとつの単語グループを1週間かけて何周も行うから。
下の学習例のうち、右の図のようなイメージです。
範囲 | 学習日 |
---|---|
1-36 | 1日 |
37-72 | 2日 |
: | : |
217-252 | 7日 |
範囲 | 学習日 |
---|---|
1-250 | 1日 |
1-250 | 2日 |
: | : |
1-250 | 7日 |
これからの説明では、1週間で250単語、つまり4週間でちょうど1000語を覚えることを目標にして学習の手順を解説します。
STEP1:英単語をチェックして振り分けする
250単語のうち、使える英単語と使えない英単語にふり分けるためのチェックをします。
すこし厳しい基準かもしれませんが、厳しいくらいがちょうど良いです。
基準に満たなかった英単語には
をつけるなど目立つようにしましょう。STEP2:使えない英単語を学習する
振り分けがおわったら、「使えない英単語」を学習します。
しかし、ただ英単語をみて日本語の意味を考えるだけでは効果的な学習といえません。
単語を覚えるときのポイントをもういちど確認しましょう。
・高い回転率を意識する
・単語のイメージをつかむ
・フレーズ(コロケーション)と単語を発音する
これらのポイントはつまり、こういうことになります。
- 高い回転率を意識する
=繰り返し反復する - 単語のイメージをつかむ
=フレーズ内容をイメージする - フレーズと単語を発音する
=アプリや音声をつかう
それぞれ詳しくみていきましょう。
高い回転率を意識する→繰り返し反復する
人は時間とともに覚えたことをどんどん忘れていきますよね。
ある研究では、時間をあけつつ何度も復習することが記憶の定着に良いことがわかりました。
とはいえ、いちど覚えたことを毎日のように何度も復習するのは、時間がかかり効率的ではありません。
そこで、以下のようなルールで取り組みましょう。
- A〜Eまでの箱をつくり、250単語すべてAの箱に入れておく
- 単語をひとつずつチェックをして、0.5秒以内に正解したら次の箱へ。例えば、Aの箱に入っている単語を正解したらBに。Bの箱に入っている単語を正解したらCの箱に入れる
- 不正解の場合はどの箱に入っていてもAの箱に戻す
- Aは毎日、Bは1日おき、Cは3日おき、Dは7日おき、Eは14日おきに復習をするなど、連続して正解した単語は復習する頻度を減らす
※説明のために便宜上「箱」を用いて説明していますが、実物を用意するのは手間です。なので、
- A→何もなし
- B→
- C→
- D→
- E→
のように「チェック」で置き換えるとやりやすいと思います。
このルールで復習をおこなうことで、高い回転率を保つことができるので非常におすすめです。
単語のイメージをつかむ=フレーズ内容をイメージする
使える単語かどうかの判断基準として「0.5秒以内に日本語の意味がわかる」と述べましたが、銀フレはフレーズで単語を覚える仕様。
フレーズだと答えるだけで0.5秒以上かかっちゃう!
と思いますよね。
そのため、復習のときはフレーズで学習し、STEP1の単語を振り分けるチェックテストでは英単語←→日本語のみでおこなうことをおすすめします。
フレーズと単語を発音する=アプリや音声をつかう
復習のときはかならず発音しましょう。
発音をすべき理由は以下の2つです。
例えば「ノーランテゥ」という音(便宜上カタカナにしています)が聞こえてきたとき、すぐに「not until」だとわかるでしょうか。
日本人の多くは「not until」を「ノットアンティル」という音だと勘違いしており、そのように発音します。
しかし本当の発音は「ノーランテゥ」。これが「思いこみの音」と「実際の音」とのズレです。
熟語と発音が一致していないので、熟語を知っていても聞きとれないという事態が生じます。
「思いこみの音」と「実際の音」とのズレに気づき、なくすために熟語を発音しましょう。
人がなにかを学ぶとき、学ぶ方法によって定着率が変わるという研究結果があります。
下の図のうち、「発音する」は「自ら体験する」のカテゴリで定着率は70%。
ただ音声を聞いて単語帳を眺める「視聴覚」の定着率20%と比べると、その差は明らかですよね。
このように、フレーズや単語を発音することの定着効果はかなり大きいです。
具体的には、音声やアプリを使って効果的に学習していきましょう。
音声やアプリでより効果的に学習する|メリット
定着率が高くなる以外にも、音声やアプリを活用するメリットはいっぱいあります。
- スキマ時間を活用できる
- 復習が簡単にできる
- シャドーイングができる
それぞれ詳しくみていきましょう。
スキマ時間を活用できる
単語ってどうしても集中力が続かないんだよね…
という方こそアプリを使いましょう。
電車やお昼休みなど、ぼーっとしてムダに過ごしてしまっている時間は必ずあります。
そもそも単語にガッツリ時間をとる必要はありません。
アプリでの学習は場所を選ばないので、スキマ時間を有効活用できます。
復習が簡単にできる
紙のテキストだと不便に感じる復習も、アプリなら簡単にできます。
下の画像は、このあと紹介する「abceed」というアプリでみれる画面。
- 習得済
- 要復習
- 未学習
の3つに分かれており、学習していくうちに自分の苦手な単語だけが勝手にストックされていきます。
紙のテキストだと自分で目印をつけなくてはいけませんが、アプリには目印をつける手間がありません。
学習へのハードルが下がるのはかなり嬉しいですよね。
オーバーラッピングができる
スマホで音声を持ち運べるので、いつでもオーバーラッピングができます。
オーバーラッピング…シャドーイングがリスニングに良いって聞くけど、オーバーラッピングなの?
初心者にとってシャドーイングはハードルが高い。まずはオーバーラッピングをできるようになろう!
オーバーラッピングとは、音声と同時に、スクリプトをみながら発音する学習のこと。
難しそうですよね。けっこう難しいです。
でも絶対にやるべき学習なので、オーバーラッピングの具体的なやり方が分からない場合は下の記事もあわせてご覧ください。
このように、音声やアプリを使うことによる学習効果はかなり大きいことがわかりました。
音声やアプリでより効果的に学習する|ダウンロード方法
銀フレの紙の本で学習する場合でもアプリを使う場合でも、「abceed」というAI英語教材アプリを活用するのがかなり便利です。
音声だけをアプリで活用したい場合
ダウンロードが完了し初期設定を終えたら、ホーム画面の真ん中下にある「見つける」をタップしてください。
すると下の画面にうつるので少し右へスクロールしてください。
すると銀フレの表紙が見つかるはずです。
ただ、人気ランキング順位によっては矢印の場所にないかもしれません。その場合は「
検索」から銀フレを検索しましょう。銀フレの画面にいけたら、少し下にスクロールしてください。
すると「
音声」という項目があるので、タップ。音声は2パターンから選べます。
それぞれの音声は以下のように流れます。
- 英単語→日本語フレーズ→英文フレーズ→英文フレーズ
- 英単語→英文フレーズ
初めのうちは①で日本語訳を確認しつつ、英単語を覚えてきたら②で学習するのがおすすめです。
アプリのみで日々の学習もしたい場合(購入)
アプリ内で銀フレを見つけるところまでは、音声だけを活用したい場合とおなじ。
銀フレの画面にいき、右上の赤い「購入」ボタンを押してください。
購入が完了するとアプリ学習ができるようになるので、目標期日までのスケジュールを逆算して1日の学習単語数を決めて毎日学習していきましょう。
やっぱり単語学習がつづかない…という方へ
気合で乗り切ろう!やるしかない!なんてことは言いません。
できないから苦労するんですよね。
私自身、集中力が続かないし復習するのも忘れるし、結果的には1週間くらいでやめてしまうなんてことを何度も経験しています。
単語学習がいちばんつらかった…
『ひとりじゃできない、けど英語をやらなきゃいけない』
という人は、スクールを利用しましょう。
ここでいうスクールとは、英会話スクールではなく英語コーチングスクール。
英語コーチングスクールとは
- 英語版パーソナルジムのようなイメージ
- 英会話がメインではなく、学習の習慣化がメイン
- 受講期間は2,3ヶ月
- 受講者には専属のコーチがつく
- 毎日LINEで成果を報告したりスケジュール管理をされる
英語学習で挫折する最大の原因は、継続できない意思の弱さ。
下の画像をみるとわかりますが、英語をやっておけば良かったと思う人が圧倒的に多いですよね。
年齢別にみても、学んでおけば良かった教養第1位は【英語などの語学】です。
つまり、やろうとは思っていてもなかなか手につかず年を重ね、『あのときやっておけば良かった』と後悔してしまう可能性がかなり高いということ。
”後悔先に立たず”ではないですが、英語学習を後回しにしても良いことはありません。
まずは英語コーチングスクールの無料カウンセリングで話だけでも聞き、学習へのイメージを膨らませてみましょう。