【要確認】英語コーチングスクールのデメリット5つと注意点3つを元英語コーチが解説

『英語コーチング』や『英語コーチングスクール』のデメリット5つと注意点3つについて解説しています。

英語のコーチングでなぜ伸びるのか。元英語コーチがその理由を徹底解説』と合わせて読むことで、英語コーチングスクールを受講すべきか否かがわかります。

目次

英語コーチングスクール5つのデメリット

英語コーチングスクールのデメリットは下記の5つ。

・受講費用が高い(相場は月10万円ほど)
・他のことに使う時間がなくなる/減る
・学習効果をあまり感じられない場合がある
・他の受講生と交流する機会があまりない
・コーチが日本人なので「生のネイティブ英語」は学べない

それぞれ詳しく解説していきますが、結論から先に言うと上記5つは一見デメリットに見えますが、それは前提を知らなかったり日本人の英語学習に対する先入観からくるもの

あなたがもつ間違った前提や先入観をしっかりと認識し、考えを改めるきっかけになってもらえればと思います。

受講費用が高い(相場は月10万円ほど)

英語コーチングスクールの中でも、この記事(ここに「無料カウンセリングで〜の3社の記事を挿入」)で述べているように【最もおすすめできる3社】の価格と、英会話スクール・オンライン英会話の平均相場をまとめました。

スクロールできます
スクール名
(クリックでサイトへ)
平均受講期間総費用費用/ひと月学習方法の
根拠や理論
英会話スクール1年24万円2万円なし
オンライン英会話6ヶ月4.2万円7000円なし
プログリット3ヶ月50万円16.7万円第二言語習得理論
スピークバディ3ヶ月28万円9.5万円第二言語習得理論
ENGLEAD3ヶ月33万円11万円第二言語習得理論
※スピークバディ パーソナルコーチング

さらに上の図では、受講期間が決まっていない英会話スクール・オンライン英会話は平均受講期間から月あたりの料金を算出し、英語コーチングスクールのひと月あたり料金と比較しています。

料金だけをみると、英会話スクールやオンライン英会話のほうがどうしてもお得にみえますよね。

しかし、注目すべきは【学習メソッドの根拠・理論】の箇所

おすすめするコーチングスクール3社はどれも『第二言語習得理論』を採用しているのに対し、英会話スクールやオンライン英会話では【学習メソッドの根拠・理論】がありません。

つまり極端な言い方をすると、英会話スクールやオンライン英会話では受講者へのオリジナルで最適なカリキュラムの用意はなく、私たちが小学校や中学校で習ったような「型にはまった英語」しか学べない可能性が非常に高いのです。

他のことに使う時間がなくなる/減る

英語コーチングスクールに通うと平均で毎日2〜3時間の学習をすることになるので、必然的に受講期間の2〜3ヶ月間は他のことに費やす時間が少なくなります。

実際に私が英語コーチとして勤めていたとき、「プライベートの時間との兼ね合いをどうするか」で受講を悩まれる人が多くいました。

中には「今じゃない、半年後なら受講できるかも」という気持ちになっている人も。

ぺいさん

それでも私は、受講を先送りにするのはおすすめしません

なぜなら、先送りにしていてはこの先ずっと、何か理由をつけてやろうとしない可能性が高いからです。

また、半年後は変数が多く不確定なのに対し、現在や向こう数ヶ月のことはある程度見通しが立ちタイムマネジメントしやすいことからも、思い立ったそのときに受講することをおすすめします。

タイムマネジメントに関しては、TED TALKの中で『自由時間を上手に使いこなす方法(原題:How to gain control of your free time)』という動画があり、非常に参考になります。

タイムマネジメントの専門家ローラ・ヴァンダーカムは、忙しい人たちの時間の使い方を研究するなか、多くの人々が週あたりの仕事量を過大に見積もり、一方で自分のために使える時間を過小に見積もっていることを発見しました。彼女は、大事なことにあてる時間をより多く見つけるための実践的な方法をいくつか教えてくれます。これで私たちは「自分の持ち時間の範囲で望む生活を築く」ことができるようになるのです。

TED「Laura Vanderkam: How to gain control of your free time」より引用

多くの人々が週あたりの仕事量を過大に見積もり、一方で自分のために使える時間を過小に見積もっている

どうでしょう、心あたりがあるのではないでしょうか。

動画の中で話されている、タイムマネジメントに関する具体例を抜粋します。

ある女性は 水曜の夜 用事で出かけました 帰宅したところ 給湯器が故障しており その時にはもう地下室中に 水漏れしていました こういう経験をされた方なら ご存知のとおり 大損害で ぞっとする 水浸し状態です それで彼女はその晩すぐに 当座の後片付けをして 翌日には配管工に来てもらい その翌日には 台無しになった敷物を プロにきれいにしてもらいました 全部 彼女のタイムログに 記録されています 結局それで その週は 7時間取られました 7時間です 1日1時間余分な時間を 見つけたようなものです

でも もしその週の初めに 彼女にこう尋ねていたら― 「トライアスロンの練習に 7時間とれますか?」 「有望な人たちの相談にのるために 7時間とれますか?」― 彼女はきっと 私たちの大半と 同じ答えをしたでしょう 「無理よ 私が忙しいの分からない?」 でも 地下室中 水浸しで 7時間必要だとなったら 彼女は7時間を見つけたんです これが示すのは 時間とは すこぶる伸縮自在だということです 時間を増やすことはできません でも やると決めたことに合わせて 時間を伸ばすことはできるんです

『やると決めたことに合わせて、時間を伸ばす(見つける)ことはできる』というのは、多くの人が目を逸らしがちですが真理です。

英語学習においても同じ。忙しさを理由に言い訳することはいくらでもできますが、やろうと思えばできます。

英語コーチングスクールでは、日々のスケジュールを洗い出し分単位で学習計画を立てるので、意識的に『時間を伸ばす(見つける)ことはできる』状態を作り出せます。

学習効果をあまり感じられない場合がある

悩む人

高いお金を払ったのに、思ったように伸びなかった。。

英語コーチングスクールを受講した人の口コミを見ると、このようなコメントを見かけることがあります。

ただ、そのようなコメントを詳細までみると『1日1時間の学習しかやってない』『目標と現時点のレベルがあまりにも乖離がある』など、とてもではないけど、達成できる目標と日々の学習スケジュールではないことがほとんど。

そう、学習効果を感じられない場合、そのほとんどは目標設定が曖昧で学習時間も足りていなかったり、成長速度への勘違いから起きているものなのです。

>>『達成力が劇的にあがる正しい目標の立て方とは。具体例を交えて解説

なので、英語コーチングスクールを選ぶときは、コーチが目標設定を具体的に設定してくれるかであったり、目標に対しての日々の学習計画や成長速度についての言及があるスクールを強くおすすめします。

>>具体的な目標設定と日々の学習スケジュールを立ててくれる英語コーチングスクールはこちら

他の受講生と交流する機会はあまりない

英語コーチングスクールはほとんどがマンツーマンなので、受講期間中に他の受講生などと交流する機会はほとんどありません。

中には他の受講生との交流を図るために様々なイベントをしていたり、そもそもマンツーマンコーチングではなくグループコーチングの形態をとるスクールもあります。

しかし、グループコーチングや他の受講生との交流はあまりおすすめしません。

悩む人

え、同じ目標をもった仲間がいるとモチベーションも続くし切磋琢磨し合いながら頑張れるからいいじゃん。。

と思った方は、コーチングスクールを受講する意味をもう一度考えてみましょう。

英語コーチングスクールではモチベーション管理のために、日々の学習スケジュールを具体的に決めコーチに学習報告を毎日行うなど密なやり取りをします。

そう、モチベーション維持のために他の受講生と交流する必要は全くないのです。

もっと言うと、他の受講生と交流することで【自分よりも英語力が低い人が近くにいる、という安心感】が生まれ、あなたの目標がぶれてしまい日々の学習がおろそかになってしまう可能性すらあります。

人間はどうしても無意識的に自分よりも劣っている人をみて安心感を覚えるので、他の受講生と交流する機会がほとんどないマンツーマン型の英語コーチングスクールを受講しましょう。

コーチが日本人なので「生のネイティブ英語」は学べない

英語コーチングスクールは「生の英語、英会話を学ぶ場」でないことを認識しておきましょう。

なぜなら、英語コーチングスクールは生の英語に触れることが目的ではなく、【達成したい英語力に向かって英語学習を行う場】だから。

ちなみに文部科学省のデータによると、英語話者のうちノンネイティヴの割合は72.4%、つまり約4人に3人は「英語が母語ではないけど英語を話す人」です。

文部科学省のデータを基に編集・作成

ノンネイティヴの方が圧倒的に多いのに、「生のネイティブ英語」を学ぶ必要があるでしょうか。ありませんよね。

また大前提として、基礎力がなく正しい学習方法を知らない状態で英会話をやっても無意味ということも覚えておきましょう。

小学校や中学校で週1回ほど英会話の授業をしていて宿題もそれなりにやってきたのに英語力が伸びないのは、【基礎力がない・正しい学習方法を知らない・充分な学習時間を費やしていない】この3つが大きな原因。

まずは基礎力をつけ、正しい学習方法を知り、毎日しっかりと英語学習の時間を取る。そのために英語コーチングスクールに通いましょう。

注意点3つ|無料体験・カウンセリングにいく前に

一見デメリットに見えるけど、前提を知らなかったり英語学習に対する先入観からくる5つのポイントについてお話ししました。

あなたがもつ間違った前提や先入観は、払拭できましたでしょうか。

次は、どの英語コーチングスクールが良いかを選ぶにあたって絶対におさえてほしい注意点3つを解説します。

・受講者の口コミや評判はあくまで参考にとどめる
・複数の無料体験やカウンセリングに行きサービスの違いを確認する
・受講するときは自分の主観や経験をいちど置いておく

実際に受講するとなると決して安くはない金額を払うので、後悔のないスクール選びが重要ですよね。

それぞれ詳しく解説していきます。

受講者の口コミや評判はあくまで参考にとどめる

よく「あのスクールは良かった。ダメだった。」のような口コミ記事を見かけますが、口コミだけを信じてスクール選びをするのはかなりもったいないです。

というのも、スクールを評価している人とあなたの環境や目的があまりにも違いすぎるから。

口コミを信じないほうが良い理由
・英語を習得して何がしたいのか
・そのために1日あたりどれくらい学習できるのか
・受講期間中しっかりと学習したか
この3つは、口コミを投稿した人とあなたとでは全く違う

ひと言で「良い、悪い」を判断するための要素があまりにも多く、受講前の英語力や英語へのコミット度は人によって全く違います。

あくまで口コミは主観で語られているので、参考にしつつも全てを鵜呑みにするのはやめておきましょう

複数の無料体験やカウンセリングに行きサービスなどを確認する

口コミや評判は参考程度にとどめ、気になるスクールは2、3社ほど候補に挙げましょう

そして無料体験やカウンセリングに足を運び、雰囲気やサービス内容を詳しく聞いたり、対応するコーチの質を確かめることもおすすめ。

『コーチにサポートしてもらいつつ目標を達成する』ことがサービスの主旨なので、先述したように【受講期間中の具体的な目標を定めてくれるか・目標と現状の英語力のギャップを踏まえ、第二言語習得理論に基づいた日々の学習スケジュールを提示してくれるか】などを判断軸としてください。

英語コーチングスクールを選ぶ判断軸3つ
・具体的な目標を定めてくれるか
・目標と現状のギャップを踏まえ、日々の学習スケジュールを提示してくれるか
第二言語習得理論に基づいたサービスであるか

上記3つを提供してくれるサービスは、プログリットENGLEADです。

受講するときは自分の主観や経験をいちど置いておく

これは英語コーチだからお伝えできることですが、コーチングスクールを受講して英語力が伸びない方は一貫して共通点がひとつだけあります。

それは受講しているときに自分の主観を持ち出してしまう人です。

英語コーチが正しい学習方法を伝えても、『以前に違うやり方でやったからそっちが良いのではないか』と疑問に思う方がたまにいます。

そのような疑問をコーチに相談し解消することはたしかに大事ですし、疑問を持っているままだと集中力も切れる可能性が高いのでコーチへの相談は適宜する必要があります。

ただ、自分の考えに固執し従来通りのやり方にこだわってしまうと、それはコーチングスクール受講前の状況とおなじ

自分の考えや主観はいちど置いておき、コーチのアドバイスをまずは信じてみましょう。

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