英語力の伸びは、質と量のバランスで決まる。
これは私自身の英語学習経験、そして英語コーチとして第二言語習得理論を学び500名以上をサポートしてきた経験から断言できます。
確実に、質と量のバランスが英語力向上のカギです。
前提:ストップ!英語学習を始める前に決めておきたい3つのこと(目的・期限・定量目標)
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質と量のバランスを制するものが英語を制する
質と量とは何を指すのか。
「質」とは学習における効率性のことで、「量」とはシンプルに学習量のこと。
それぞれを細かく分解して、わかりやすく解説していきます。
英語学習における「質」とは
英語学習における「質」とは、学習における生産性のこと。
学習における生産性は、以下の2つに分類されます。
・レベルに応じた正しい学習(復習)をしているか
・正しい学習をすることで、いつまでにどれくらいどのスキルが上がるかを知っているか
レベルに応じた正しい学習(復習)をする
リスニングを伸ばすにはシャドーイング、リーディングには音読。
正しい学習方法は世にたくさんでていますが、難しいのは「その学習がレベルに応じた正しさかどうか」という点。
たとえばシャドーイング1つ取ってもじつは様々なやり方があり、レベルによってはシャドーイングではなくマンブリングやリピーティングをしたほうが良かったりもします。
ただがむしゃらに「シャドーイング」なるものをやれば良いわけではない、でも自分がどれくらいのレベルで、何をやれば良いのかわからない。
正しい学習をするには、その人の英語に対する適性や、レベルに応じた正しさの違いを考慮する必要があります。
その学習にどれだけの効果があるかを理解する
レベルに応じた正しい学習を理解しそれを実践しても、「いつまでに」「どれだけの」効果があるのかを理解していないと集中して学習できず、長続きしません。
仕事に置き換えるとわかるでしょう。
サラリーマンは、自分の時間を仕事に換えることで、給料という報酬を得ています。「あと○時間、△日がんばれば給料がもらえる」ということがわかっているので、仕事をがんばれるという人が大半でしょう。(そうではないあなたは例外かもしれません)
英語も同じで、今やっている学習をあと何時間やれば報酬(どのスキルがどれくらいあがるのかという効果)が得られるのかを知っていないと、学習に集中できず散漫になったり、長続きしません。
英語学習における「量」とは
英語学習における「量」とは、適切な学習投下時間のこと。
適切な学習投下時間は、以下の2つに分類されます。
・トレーニングごとの1日あたり学習時間
・各トレーニングの継続日数
トレーニングごとの1日あたり学習時間
リスニング力をあげたいからシャドーイングを毎日2時間する。
たしかにシャドーイングはリスニング力アップに効果的ですが、だからといってシャドーイングだけに時間を費やすのは間違っています。
ことシャドーイングにおいては「学習時間に対しての効果」に損益分岐点があり、1日の中で時間をかけすぎるとかえって学習効果がさがると言われています。
また、リスニング力をあげるには語彙力も欠かせません。
トレーニングごとに適切な時間配分を設定し、特定の学習に偏ることなく様々なトレーニングを1日の中に盛り込んでいくことが重要です。
各トレーニングの継続日数
1日休むと取り戻すのに3日かかる。
私がサッカーをしていた時に監督からよく言われていた言葉です。
英語学習はスポーツや習い事などに似ており日々の積み重ねが大事で、トレーニングを1日でもサボると当初想定していた学習効果は手に入りません。
毎日の学習を愚直に積み重ね、基礎力が徐々に上がっていく。そしてあるとき臨界点を突破し、飛躍的に成長する。
飛躍的な英語力アップには、各トレーニングをサボることなくいかに継続して学習できるかがカギになります。
「質」をあげるには
英語学習の「質」=学習生産性で、
・レベルに応じた正しい学習をしているか
・正しい学習をすることで、いつまでにどれくらいどのスキルが上がるかを知っているか
の2つに分類されるとお話ししました。
ではここから、学習生産性をあげるための方法を解説していきます。
正しい学習方法と効果を知る
当たり前のようで難しい、学習方法。
リスニング力アップにはシャドーイング!という単調なものではありません。
レベルに応じた正しい学習方法と、その学習をどれくらいやればどれだけの効果が見込めるのかを知ることで、学習生産性は一気にあがります。
学習環境を整える
外的アプローチによって学習生産性をあげる。これはかなり効果的です。
英語学習用のデスクを買ってみたり、アロマでリラックス空間を作ってみたり。英語学習のための環境を用意することで、脳にスイッチがはいり集中力があがります。
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「量」を増やすには
英語学習の「量」=適切な学習投下時間で、
・トレーニングごとの1日あたり学習時間
・各トレーニングの継続日数
の2つに分類されるとお話ししました。
ではここから、適切な学習投下時間を確保するための方法を解説していきます。
学習時間を捻出する
思ったように学習時間が取れないのは、英語学習者に常につきまとう悩みだと思います。
学習スケジュールを立てましょう。そこまでやるのか、というくらい細かく立てることが大事です。
学習管理を徹底する
英語学習において「いつ」「なにを」「どれくらい」やったのかはとても大事。
各トレーニングの学習時間を管理することで、学習時間に不足はないか・日ごとにムラがないかを把握し、学習改善につなげることができます。