この記事では、TOEICパート3を本質的に対策するための具体的かつ効果的な学習方法を解説しています。
この記事でわかること
- シャドーイングを1日あたりどれくらいやるべきか
- 1つの音声をどれくらいのペースで学習すれば良いのか
など、他の記事には書いていないすぐに実践できる学習方法
『先読みで点数アップ!』や『コツを大公開!』などといった、表面的な対策ではありません。
とはいえ、TOEICでは先読みやコツなどテクニックも大事なのは事実。
テクニックについては下記の別記事で解説しているので、あわせて読んでください。
パート3の概要からポイントまで網羅的に解説している記事もあわせてどうぞ。
TOEICパート3はシャドーイングで攻略しよう
タイトルや冒頭でも述べていますが、TOEICパート3対策に最も効果的なのはシャドーイングです。
シャドーイングを徹底的にやり抜きましょう。
TOEICパート3対策のために、公式問題集2冊分はシャドーイングをやり抜きましょう。やり抜けば、あなたのTOEICスコアは驚くほど上がります
効果的なシャドーイング学習方法
とはいえ、シャドーイング!と一言でいっても、どのようにやれば良いのかや1つの音声をどれくらいのペースでやれば良いのかなどわかりませんよね。
大手英語コーチングスクールで働いていた私が、いますぐ実践できる具体的な学習の仕方を余すところなく解説しています!
本当に具体的に書いているので、しっかりと読み込んで学習に役立ててください。
使う教材:TOEIC公式問題集
TOEIC対策なので、当たり前ですが公式問題集を使います。
TOEICの問題傾向は数年単位で変わることも多いので、できるだけ最新の公式問題集を教材として選ぶのがおすすめ。(大学受験の過去問対策と同じように、最新のものでなくても問題はない)
TOEICテスト1回につき、TOEICパート3はNo.32〜No.70までの合計13こあります(問題数はぜんぶで39問:3問×13No.)。
目標スコアにもよりますが、まずは3ヶ月がんばりたいところ。
3ヶ月間シャドーイングを継続する想定で考えると、パート3の公式問題集1冊分は1.5ヶ月で終える計算なので、公式問題集はあらかじめ2冊用意しておきましょう。
重要:1つの課題の定義や進め方について
先ほど【公式問題集1冊分は1.5ヶ月で終える計算】と言いました。
1課題=1つのNo.として、1つのNo.あたり3〜4日で学習を終えるイメージです。
そして、これから解説する具体的なやり方STEP1〜STEP7ですが、毎日STEP1〜STEP7をやりましょう。
1週間の学習イメージは以下の通りです。
前提は必ず守ってください。
- TOEIC公式問題集で学習する
- 1日あたり30分〜60分は学習する
- 1つのNo.を3〜4日続ける(1日や2日で終わらせない)
- 毎日STEP1〜7を実施する。特にSTEP7が最も重要
また「memo」にあるように、語彙や文法の半分以上が難しい(読んでもわからない)場合は、そもそも単語力や文法力が不足している可能性が高いです。
シャドーイングではなく単語帳『銀のフレーズ』から学習を始めたり、文法学習からスタートしましょう。
自分の単語レベルがいまいちわからない。。
という人は、
下のリンクから基本単語200をチェックしましょう。
半分以上わからない場合は、単語や文法の学習からやり直してください。
逆に公式問題集パート3のシャドーイングが簡単すぎる場合は、音声速度を1.2倍速にしたりしてシャドーイングしましょう。
『Auidipo』というアプリが音声を倍速にできる優れものなので、使ってみてください。
それではここから、パート3対策のSTEPを解説していきます。
STEP1:問題を解いて答え合わせ
まずは試験本番と同じように、音声を聞いて設問を読み回答しましょう。
音声は1回きりで、音声が流れ終わったら本番同様に8秒以内に3つの設問を回答しきってください。
回答し終えたらすぐに答え合わせをし、マルバツをつけましょう。
STEP2:わからない語彙や文法を調べて覚える
マルバツをつけたら音声スクリプトをみてください。
その中にわからない語彙や文法がある場合は、意味を調べて覚えましょう。
STEP3:音声と一緒にスクリプトをみながら音読(オーバーラッピング)
わからない語彙や文法を調べて意味を理解したら、いよいよ練習していきます。
ただし最初からシャドーイングはしません。
シャドーイングのウォームアップとして、オーバーラッピングを10回前後しましょう。
オーバーラッピングの詳しいやり方については、下の記事で解説しています。
STEP4:スクリプトをみながら意味を考えずにシャドーイング
オーバーラッピングを終えたら、シャドーイングです。
STEP4では、まずはスクリプトをみながら意味を考えずにシャドーイングをおこなってください。
これをプロソディシャドーイングと言います。
目安は10回ほど。
スクリプトをみながらですが、聞こえてきた音に集中してスクリプトを頼りすぎないようにしましょう。
STEP5:スクリプトをみないで意味を考えずにシャドーイング
STEP4を終えたら、つぎはSTEP5の「スクリプトをみないで意味を考えずにシャドーイング」です。
目安は30回〜40回ほど。
ここで、注意点があります。
あくまで『聞こえてきた音を、2.3語ほど遅らせながら真似て発音する』がシャドーイングの正解。覚えてしまったスクリプトを記憶から引き出して発音するわけではない
オーバーラッピングをしたりシャドーイングを何回も繰り返していると、音声スクリプトは覚えてしまうもの。
しかし、シャドーイングの本質は『聞こえてきた音を、2.3語ほど遅らせながら真似て発音する』ことで自分の脳内で単語と正しい発音をリンクさせ、正しく認識させることにあります。
なので、たとえ音声スクリプトを覚えてしまっても、あくまで聞こえてきた音に忠実に発音することを心がけてください。
STEP6:スクリプトをみないで意味を考えつつシャドーイング
最後に、「スクリプトをみないで意味を考えつつシャドーイング」です。
これをコンテンツシャドーイングと言います。
学習目安は20回ほど。
ここで注意点が1つ。
コンテンツシャドーイングは難しいので、代わりにプロソディシャドーイングを多くやっても良い
コンテンツシャドーイングは難しいです。
なので、意味を考えながらは難しすぎてできない場合には、このSTEPはやらずにSTEP5のプロソディシャドーイングを代わりにおこないましょう。
STEP7:自身のシャドーイング音声を録音し自己FB
STEP6までやり終えたら、あなたのシャドーイング音声を録音して自己添削をしましょう。
自己添削をすることが最も大事で、先ほど上述したようにシャドーイングの目的は『自分の脳内で単語と正しい発音をリンクさせ、正しく認識させること』です。
自分の音声を添削しどこがあっているのか/間違っているのかを正しく認識することで次の日どの箇所を重点的にシャドーイングすれば良いのかわかり、効果的な学習サイクルが生まれます。
ただ、自己添削は危険です。そもそも単語の正しい発音がわからないからリスニングができないので、その状態で自分の音声を添削しようとしても非常に時間がかかったり、間違った解釈のままシャドーイングを続けてしまうことになりかねないから。
録音はLINEでやりましょう。
1人だけのグループを作ると便利です。(1人だけのグループの作り方)
録音したら、自分の音声と音源との違いを聴き比べてください。
その中で発音がおかしい箇所やはっきりと発音できていない箇所など音源と違う箇所が必ず出てくるので、その箇所をスクリプト上でチェックしていきましょう。
チェックした箇所を中心に、翌日はプロソディシャドーイング(STEP5)から始めてください。
英語のプロが音声添削をしてくれる
ここまで、TOEICパート3の対策として具体的かつ効果的な学習方法を解説しました。
ただ『シャドーイングは意味ない?3つの間違いと失敗しないための対策を英語コーチが解説』でも述べているように、自己流シャドーイングだと学習効果がかなり低くなってしまいます。
自己流シャドーイングを生んでしまう原因の1つが、自己添削のミス。
自己添削時に【自分の音声を添削しどこがあっているのか/間違っているのかを正しく認識できない】と、自己流のシャドーイングを続けてしまい結果として学習効果が全くありません。
正しい音は絶対に聴き取れる!自己添削で大丈夫!
と自信をもって言えるなら別ですが、通常は自己添削のハードルは相当高いです。
そこでおすすめなのが、シャドテンの1週間無料トライアル。
英語コーチングスクールのプログリットが提供しているシャドーイング添削サービスで、通常コースの中に含まれているシャドーイング添削だけを1日あたり700円弱〜で受けられる非常におすすめのサービスです。
1週間無料トライアルの後はすぐに解約しても料金が掛からないので、まずは無料でシャドーイング添削を英語のプロから受けてみると良いでしょう。
その後はそのまま続けても良いですし、自己添削のコツをつかめたら解約して自分で自己添削しても良いと思います。