【英語学習に最適】TED TALKSのシャドーイングおすすめスピーチ１０選｜効果的な学習方法も解説

2020-01-182024-02-18

TOEIC満点で英語コーチをしているぺいさんです。

この記事では、私がこれまでTED TALKSのスピーチを５００本以上観たなかで【シャドーイングに最適なスピーチ１０こ】と効果的な学習方法を紹介します。

ぺいさん

シャドーイングのやり方を詳しく知りたい方はこちらの『シャドーイングについて具体的に書かれている記事』もあわせてお読みください。

本記事と上の記事でシャドーイングの具体的なやり方や注意点など余すところなく伝えていますが、とはいえ自分ひとりでシャドーイングを続けていると自己流に陥りがち。

自己流シャドーイングをすることのリスクと解決策については、下の記事をご覧ください。

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シャドーイングにおすすめのTED TALKSスピーチ１０選

まずは、これから紹介するスピーチをどのようにして選んだかを説明します。

選定の基準は４つ。

シンプルですが、シャドーイングをする上で非常に大事なポイントです。

スピーチの選定基準

ネイティヴスピーカーである

シャドーイングで大事なのは素材音声がネイティブかどうか。
英語特有の音の変化を習得するためには、ネイティブスピーカーの音声をつかうのが最も効果的です。

内容が専門的すぎない(精通している分野ならOK)

専門的すぎる内容だと、そもそも日本語で理解するのに時間がかかりシャドーイングどころではありません。また、専門的な内容だと使われる語句も難しいので、内容が理解しやすいスピーチを選びましょう。

英語学習のモチベーションが上がる

スピーチは、自分を奮い立たせるものが良いです。例えばこの記事で紹介しているスピーチ「Try something new for 30days」は物事を習慣づけることの重要性を説いており、英語学習のモチベーションが上がります。

スピーカーの話す速度は考慮しない

よく『シャドーイングは音声スピードがだいじ』と言われます。TED TALKSでは音声速度を0.5〜2倍速まで調整できるため、スピーカーの話す速度は気にせず、適宜じぶんで調整していきましょう。

以上４つの基準を踏まえた上で、おすすめのスピーチを紹介していきます。

①How great leaders inspire action/優れたリーダーはどうやって行動を促すか

作家でモチベーション研究もするSimon Sinek氏が、周囲を巻き込むリーダーシップの成功像について語っています。

成功例（iPhoneなどで有名なアップルや、人類初の有人飛行に成功したライト兄弟）と失敗例（番組の自動録画機能で有名になったTivo）を対比させた説明は非常に分かりやすく面白いです。

②Grit：The power of passion and perseverance/成功のカギは､やり抜く力

元教師でコンサルティング会社も経験したAngela Duckworth氏が、成功要因のひとつは「やり抜く力」であると解説するスピーチ。

IQだけが成績の良し悪しを決めるのではなく外部環境によって形成される「GRIT：やり抜く力」が大いに関わっているという説明は、英語学習と非常に似ています。

英語力の向上はIQの高低ではなく、いかに正しい学習方法で継続できるかにかかっているからです。

モチベーションを上げるためのスピーチとしても活用できます。

③How to speak so that people want to listen/人を惹きつける話し方

音声コンサルタントのJulian Treasure氏が、声が持つ力について実演を交えながら語っています。

聴く人を非常に惹きつけるTreasure氏の話し方で、約１０分間のスピーチがあっという間に感じるほど。

個人的にはお気に入りのスピーチです。

途中で聴衆とのデモンストレーションがあるので、シャドーイングのときはその箇所を飛ばしましょう。

④Try something new for 30 days/マット・カッツの３０日間チャレンジ

Google社員のMatt Cutts氏が、『なかなかできないこと』をまず３０日間試しにやってみることの重要性を語っています。

彼自身もこのチャレンジを複数行い、ついにはキリマンジャロ山（標高5,895m）に登頂しています。

英語も同じで、どんなに高く見える山でも毎日コツコツ取り組んでいけばいつかは達成できることばかりでしょう。

⑤The puzzle of motivation/やる気に関する驚きの科学

『インセンティブなどの報酬は目標達成には逆効果』そう唱えるのが、スピーカーの
Dan Pink氏。

キャリア分析者としての視点から、多くの企業やビジネスマンが陥りがちな成功報酬が導く罠を、具体例を交えながら面白く語っています。

⑥What makes a good life?/人生を幸せにするのはなに？

心理学者のRobert Waldinger氏が、人生を幸せにするものは富でも名声でもなく人間関係であると語っています。

人間関係にもいろいろとありますが、友人の数やパートナーの有無ではなく、身近な人たちとの関係の質が幸福度を決めるそう。

この先の人生を豊かにするために大事にすることは何かを考えさせられるスピーチです。

⑦The art of misdirection/注意をそらすテクニック

世界一のスリであるApollo Robbins氏が、聴衆のひとりを壇上に上げ、実演を交えながら人間の「注意」に対する理論を展開しています。

このスピーチはシャドーイング教材としてだけではなく、息抜きとしてもおすすめ。

クスッとなるような瞬間が８分間のなかに多くあり、最後にはサプライズも用意されています。

⑧Are you a giver or taker?/｢与える人｣と｢奪う人｣-あなたはどっち？

組織心理学者のAdam Grant氏が、職場における人間関係を「giver」と「taker」、そして「matcher」という３種類の特性に分けて説明しています。

スピーチは１３分ありますが、面白いのは４分くらいから。

Adam Grant氏の体験談をもとに組織の中でどのようなひとが成功者になり得るのかを語っています。

少しジョークが出てくるので、シャドーイングの際には飛ばしましょう。

⑨Your elusive creative genius/創造性をはぐくむには

小説は７００万部越え、映画化もされた『食べて、祈って、恋をして』の著者Elizabeth Gilbert氏のスピーチです。

彼女曰く、「人類のごく一部の人が天才ではなく、天才とは誰もが持っているもの」。

その理由を、彼女自身の細かくリアルな体験を基に語っています。

⑩Your body language may shape who you are/ボディランゲージが人を作る

『ボディランゲージは自分自身にも影響する』そう語るのが社会心理学者の
Amy Cuddy氏。

一般的にボディランゲージ（ジェスチャーなど身振り手振りのこと）は、他者の自分に対する見え方を考えてされることが多いですが、実際に影響されているのは自分自身であるというのがAmy Cuddy氏の主張。

その理由を自身の幼少期〜大学時代の体験を交えながら語っています。

以上１０こが、５００本以上観た中でシャドーイングにおすすめできるスピーチです。

何より、笑いがあって楽しめるものを選びました。

TED TALKSを使った効果的な学習方法

ここからは、TED TALKSを使った学習方法を具体的にお伝えしていきます。

ただし、かなーりめんどくさいです。なぜなら、学習方法を超ざっくりお伝えすると【自分で音声を選び、ちょうど良い長さで区切って、練習し、録音し、自己FBをする】という流れだから。

なので、練習して録音するだけであとは英語のプロがシャドーイング添削をしてくれる【シャドテン】はかなりおすすめ。

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これから解説するTED TALKSを使った学習方法、つまり独学でのシャドーイング学習方法に対して少しでも「めんどくさい」と思ったら、シャドテンを無料トライアルしてみることをおすすめします。

TED TALKSを使った学習STEP

STEP０

スピーチ全体が長いので、３０秒〜６０秒を１課題としてスピーチを分ける

STEP１

初めはオーバーラッピングをする

STEP２

つぎにシャドーイングをする

STEP３

リピーティングとレシテーションまで行うのが理想

特にSTEP2のシャドーイングは非常に大事。

リスニングが聞き取れない原因の多くは「聞こえてきた音を正しい単語やフレーズとして認識する音声知覚」が瞬時にできないことにあります。

シャドーイングは音声知覚を重点的に鍛える学習なので、リスニング力アップに最も効果的な学習といえます。

STEP０：スピーチは長い→３０秒〜６０秒を１課題にする

スピーチを最初から通しで学習するのは至難の業です。

途中で心が折れてしまうので、学習に適切なボリュームで区切りましょう。

推奨は３０秒〜６０秒。

たとえばおすすめスピーチ①の『How great leaders inspire action』であれば、

How do you explain when things don’t go as we assume? Or better, how do you explain when others are able to achieve things that seem to defy all of the assumptions? For example: Why is Apple so innovative? Year after year, after year, they’re more innovative than all their competition. And yet, they’re just a computer company. They’re just like everyone else. They have the same access to the same talent, the same agencies, the same consultants, the same media. 0:31（ここまでで１課題とする）

Then why is it that they seem to have something different? Why is it that Martin Luther King led the Civil Rights Movement? He wasn’t the only man who suffered in pre-civil rights America, and he certainly wasn’t the only great orator of the day. Why him? And why is it that the Wright brothers were able to figure out controlled, powered man flight when there were certainly other teams who were better qualified, better funded — and they didn’t achieve powered man flight, and the Wright brothers beat them to it. There’s something else at play here. 01:10（ここまでで１課題とする）
『How great leaders inspire action』より引用

このように、３０秒程度で一区切りにするのが良いです。

文脈なども考慮して決めると、まとまりの良いひとつの課題になります。